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過去のコラム 第2回「あるワインライフ住宅の設計」
第1回「ワイン好きの建築家になってしまった訳」

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第3回:
今年は日本におけるイタリア年


皆さんもご存じの通り、今年は日本におけるイタリア年(「Love Italy」Italy in Japan 2001)ということで、先日の東京丸の内での華々しいオープニングイベントを皮切りに数百のイベントが全国各地で繰り広げられる。
もちろんイタリアといえばFOOD&WINE。僕らを酔わせてやまない美食の国である。今年はそんなイタリアのグルメを更に多方面で楽しむことができそうで、今からワクワクしている。

昔、フィレンツェのとある古めかしいリストランテで給仕の老紳士がこんなことを言っていた。

「お客さん、いいワインを選んだねえ。こいつぁベルベットのドレスを着たソフィアローレンみたいないい女だ。車にたとえれば60年代のスパイダーだよ。俺も昔は女と車とワインが好きでね。イタリアに男として生まれてきてほんとに幸せさ。」

これはフォンタッローロ88を指して彼が言った言葉である。
なるほど、確かにイタリアの老紳士達は辱しげもなく若い娘に声をかけるが、それはいいワインに目を輝かせることと同じ行為なのか!とまあ、いたく感心してしまったことがある。僕らの生活ではワインというと、どうしても非日常的な飲み物で、本来のライフスタイルの中ではプラスアルファ的な存在に捉えられがちである。近年それでもいわゆるワイン党が増えてきて、都会はもとより地方でもインターネットという強力な武器を使ってワインライフを楽しむ人々が増えてきた。
でもワインがただの飲み物、おいしいお酒でしかないうちは、この存在は僕らのライフスタイルの中心には決してなることはない。ワインはその香りの向こうに広がるさまざまな風景や記憶を呼び起こしてくれる、精神的な触媒のような存在だ。
まずはカジュアルにワインを楽しんでほしい。
そのうちそれが僕らの歩んできた人生のシーンをたどる記憶のメディアとなって行く。それは音楽や映画などのカルチャーとも共通するものであり、更に言えばその土地と強く結びついたものであるから風土や民族性なども代弁しているかもしれない。ちょっと話がそれてしまったけれど、そんなイタリアを感じられるイタリアワインが僕は好きだ。

ちなみに現在発売中の「マリ・クレール」5月号でそんなイタリアワインの美しさを語ってみたので、興味があれば読んでほしい。ワインはまさにその国の人々や土地、文化などを象徴している。だからイタリアワインは地方ごとにバラバラで、皆が自分のワインが最高だと思っていて、いろいろなワインが各地で作られている。最近になってマーケットが世界に広がったため、はじめて競争とかビジネスという概念がワインビジネスの中に定着し、マーケット指向のワインはどれも似たようなキャラクターを持つようになった。

思うにこれは一過性のもので、今後更に変化は続くと見ている。ワインの味も流行があるのだから。

この時期、世界の北半球のワイン生産地ではワインの見本市やコンテストが開催される。日本でも3月の半ばにFOODEX JAPANという食品見本市が開催されたが、各国から様々なワイナリーが出展していた。イタリアでは4月の第一週にヴィニタリーという大きな規模のワイン博覧会がヴェローナで開催され、世界各地からバイヤーやソムリエが集まってくる。

今年は日本におけるイタリア年としてインテリアやファッション、アートなど様々なイタリアが紹介される。もちろんワインもその代表的なプロダクツとして僕らを楽しませてくれるに違いない。

 

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