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ライフ アンド シェルター社 松野 勉・相澤久美
この住宅は、主に母親と2人の独立した息子達、そして家族以外の複数の人たちが使う器として設計しました。
まず、生活パターンがまったく異なる人たちがお互いにストレスなく使えるよう、建物の中心部に厚さ32センチの分厚いコンクリート壁を配置しました。構造的にはこの壁が風や地震に対する耐力壁として機能しています。
その結果、外壁はブレースがない10センチあまりの薄い壁にすることができました。2枚のコンクリート壁を金属製の外壁と屋根が覆っている構成です。外側を覆う金属シェルターはコンクリート壁を保護し、表面の劣化を防ぎます。
また、ライフスタイルの変化に対応できるよう、中心のコンクリート壁だけ残して、まったく別の建物に変えられるようにもなっています。変更できる部分は鉄骨造=スチールですからリサイクルも可能です。
当初から家族以外の人たちにも使ってもらうことを前提にしているので、内部の仕上げ素材は傷がついてもそれが味になる、汚れてもぶつけてもみっともなくならない、エイジングする素材を選んでいます。
竣工からほぼ2年が経過し、息子の一人は独立して居を構え、代わりに兄の知人が使うようになりました。2Fの居室は、展覧会などにも使われています。住宅をプライベートから開放する試みでもあるのです。
都市住居は、多くの人たちに開放して使える、丈夫な素材でつくられたフレキシブルな空間がふさわしいと考えています。
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