Boo-Hoo-Woo.com Boo-Hoo-Woo.com

オンラインショップ アーキテクTV スタイル
メニュー | ライブラリー


その場の記述法について

阿部仁史

敷地は誰でもが知っている歴史のある街の中心部にあって、未だ自然に恵まれたサンクチュアリのような場所である。里山の麓であるため、隣地と繋がる東側と勾配のあるアクセス道路がとりつく北側の一部を除けば、周辺は北と西にある下りの法面、南側の頂に向かう切り立った崖とに囲まれている。こうした地形的な制約、それに伴う法規的な制約、そして風致地区、埋蔵文化財保護地区、その他指定区域に重複して指定されていることによる様々な規制など、通常の敷地に比べ遥かに多い外からの条件づけが構成する場にこの住宅は在る。

施主の基本となる要望は、主寝室となる和室の他に夫婦それぞれの部屋を設けること、ゲストルームは二つ、隣接してバスルームを設けること、ダイニング、キッチン、リビングはそれぞれから独立して設けること、パーティ程度の大人数に対応できるものであること、全体で5〜60坪程度であること、などである。それぞれに独立した室の集合でありながら全体に連続性のある空間が求められているのである。

我々はこうした内的条件を単純な図式に置き換え、それを外的条件の描くランドスケープの中でトポロジカルに変換することによって、内的な条件と前述の外的な条件を両立させる場を形態として取り出そうとしている。この住宅の独特の形態も、内的条件がソリッドなボリュームとヴォイドが交互に結ばれた鎖によって置き換えられ、この鎖が輪を作ってコモンスペースを生み出すようにしながら、外的条件のランドスケープに置かれることで生じたものである。内部空間はこの内と外との条件の対話を映し出す、形態化した記録である。


写真提供:Kozo Takayama

   

■ショートバージョン
 (2m 18s)

■ロングバージョン
 (3m 40s)



■クライアント
■アーキテクト


■360°パノラマQTVR

■建築概要データ


■阿部仁史
 
Real Player Download
QuickTime Player Download


ArchitecTV メニューに戻る